
スローガンは「時代は有機へ」
ムソーブランド商品の開発・製造において、弊社が指針とする7つの基本姿勢の③に「発酵食品・伝統製法の推奨」があります。醤油の開発は、まさにこの基本姿勢をかたちにする仕事です。新しいムソーブランドの醤油は、いい意味で既存の商品と差別化できる醤油にしたい。そして、やるなら絶対に有機醤油にしたい。さまざまな条件に最も合致したのが足立醸造です。1889年(明治22年)の創業以来、木桶と天然醸造にこだわって醤油や味噌を醸造。「時代は有機へ」のスローガンを掲げ、製造する85%以上がオーガニック醤油です。2022年、オーガニック醤油の需要増に対応するために新蔵「オーガニック醤油熟成蔵」を建設、吉野杉の容量6千リットルの木桶を20本新調しました。 ムソー「木桶仕込み有機濃口醤油」は、国産の有機丸大豆、国産の有機小麦、オーストラリア産天日塩を原料に、この新蔵で2024年3月に仕込んでいただきました。
木桶で醸造するということ
醤油造りの要は、大切な順に「一麹(麹づくり)、二櫂(もろみの撹拌など熟成管理)、三火入れ(仕上げの加熱)」とされますが、麹づくりから瓶詰めまで自社で一貫製造する醤油蔵は、兵庫県では数社のみです。「大豆の蒸し具合、小麦の炒り具合から気を配って自社で製麹することで、僕らオリジナルの味が出ます」と足立学さん。約3日かけてできた麹を杉の大桶に移して塩水と合わせると、もろみの中で乳酸菌や酵母菌が働き始めます。ここから発酵熟成の段階です。「木桶は先人が編み出した究極の発酵容器。木桶と天然醸造が造り上げる味は、まろやかで優しさにあふれています」。加温せず添加物も加えず、ぷちぷち音を立てて発酵するもろみに必要最低限の櫂を入れ、自然のままに熟成させます。奥播州の酷暑の夏と氷点下の冬を超えたもろみが仕上がったら、昔ながらの方法で搾ります。「一日目、二日目は自然垂れを集め、三日目からは圧をかけて一週間かけてじっくり搾ることで、雑味のない醤油が生まれます」。静置して澱を下げ、火入れして完成です。
いつも隣にいてくれる醤油
1本めの「木桶仕込み有機濃口醤油」は3月上旬に搾りの日を迎えます。「毎日いろんな場面で使える醤油を意識して造りました。開封したときの香り、塩味と旨みのバランスがよく、お料理の素材になじんで使いやすいと思います」とのこと。ぜひお試しください。