お客様の声に応えた盛付おせち
ムソーのおせち料理「寿セット」「祝セット」「春セット」「華セット」「お煮しめセット」は、各々の品をすべてリパック(個包装)して冷蔵でお届けし、ご家庭で重箱などに詰めていただくスタイルです。ひとつひとつの風味を損なわずに保存でき、賞味期限が長い品は開封せずにお正月明けにゆっくり召し上がれるのが利点です。
その一方で、「忙しい年末年始、重箱を出すのも詰めるのも面倒」「お重に盛付けた状態のおせちがほしい」というお声もたくさん頂戴していました。そこで2012年新春、盛付おせち料理「雅」セットが新登場しました。
ムソーのおせちは合成保存料不使用ですので、個包装できない盛付おせちの場合、冷蔵流通は向きません。そこで作りたてを重箱に盛り付けた後、急速冷凍します。お重に詰めた状態でお届けしますので、解凍してそのまま食卓へ。ゆっくりとお正月をお過ごしいただけます。
試食を重ね、1年がかりで準備
毎年いちばん時間をかけるのは、お重に詰める品々の選定です。構想は、1年前のおせち販売が終わってすぐ着手します。おせちの定番を押さえつつ、冷凍・解凍しても食感が損なわれずに、作りたてのおいしさが味わえることが大事です。
商品部で試食を重ね、味や彩りを吟味した結果、つやつやの丹波篠山産黒煮豆、北海道産にしんの味付数の子、宝巻(昆布巻)など単品で大人気の品目は今年も採用。さらに「洋風素材がもう少しほしい」というお声を多くいただいたので、今年は「九州産金柑とクリームチーズの自然豚生ハム巻き」を新たに加えました。抗生剤不使用の自然豚「結旨豚」でよつばのクリームチーズと九州産金柑を包んだオシャレな一品、試食会でも好評でした。
環境に配慮した包材を使用
仕上げのお重詰めは協力会社の大松食品です。こだわりおせちの品々をムソーと一緒に集め、冷凍おせちを広めるべく共に取り組んで早11年のパートナーです。お重を開けた時の華やかさ、美しさも大切ですから、繊細な手仕事で盛付けていきます。例えば、田作りは一尾ずつ綺麗に並べ替え、頭を揃えてのし袋へ。湯葉巻に添える柚子皮は、光食品で果汁を搾った後の有機柚子皮から白い部分を取り除き、丁寧にカットします。包材も環境に配慮して、今年からプラスチック製の小分け容器を紙製に変更。プラスチックのタチカズラの代わりに絹さやで彩りを添えました。少しでも多く環境に配慮できるよう、今後も中身と容器ともに変えていきたいと思います。