長野興農(長野県長野市青木島町)

~地元素材にこだわって半世紀~

長野興農は1964年、JAグループが母体となって設立された会社です。創業当初より、JAの良質な地元農産物を安定して加工することで、消費者と原料生産者の架け橋となり、経済活動の発展に寄与することをめざしてきました。りんご・トマト・プルーン・桃など、信州の豊かな自然で育った原料の味や成分をできるだけこわさずに、そのままの形でお届けしたい。それが長野興農の願いです。果汁100%へのこだわりもここから生まれます。“信州まるごと”ブランドのキュートなデザイン缶、県内小学生を招いての食育活動、工場から出る植物性残渣(ジュースの絞りかすなど)はできるだけ肥料にリサイクルして畑へ戻す…長野興農の取り組みは、“信州LOVE”にあふれています。社員の9割以上が県内出身で、「大学は東京だったけど、就職はやっぱり地元で」という青年社員(ムソー担当・大矢駿さん28才)も。地元、愛されてるなぁ。

~長野県産プルーン100%~

みなさんは生のプルーンを食べたことがありますか?ドライフルーツやペーストなどでおなじみのプルーンですが、信州では夏になると生食用のプルーンが店先に並ぶそうです。プルーンの全国生産量一位を誇る長野県は、雨が少なく昼夜の寒暖差が大きいため、甘くおいしい果実がたくさん穫れるのです。
「生プルーンは皮ごと食べるのがおすすめ。薄い皮のあたりは酸っぱくて、種に近づくほど甘くてジューシーです」と大矢さん。プルーンは健康保持に必要な栄養素であるたんぱく質、脂質、糖質、ミネラル類、ビタミン類をバランスよく含んでいます。「信州まるごとプルーンジュース」は、この長野県産プルーンのおいしさを活かすため、乾燥プルーンを使わず生のプルーンを皮ごとぎゅっと搾ったストレート果汁100%のジュースです。

~鮮やかな赤紫色、爽やかな甘酸っぱさ~

香料や砂糖でごまかさないストレートジュースは、他の農産加工品と同様に、素材そのものが命です。品種は小粒で甘みの強いサンプルーンや、酸味があり爽やかな味わいのスタンレイなど。7月中旬から10月上旬、品種ごとに収穫適期を迎えたプルーンを、長野興農の工場へ受け入れ、新鮮なうちに皮ごと搾ります。さらっとした飲みやすさを優先し、パルプ分を濾過して冷凍保管。缶ジュース製造時に、複数の品種の原料果汁をブレンドして、酸味と甘みのバランスをとります。素材の風味を味わってほしいので、水はもちろんのこと、香料も酸化防止剤も砂糖も加えません。皮ごと搾ったストレート果汁ならではの鮮やかな赤紫色、プルーン特有の爽やかな甘酸っぱさ、すっきりした後味、これはリピーター続出でしょう。「発売25年目になるロングセラーです。ぜひ県外の皆さんも手に取って、信州プルーンのおいしさを知ってください」とのことです。

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