謹賀新年

昨年は格別の御厚情を賜り、厚く御礼を申し上げます。

2022年はどのような生活環境を思い描けるでしょうか。私自身、生活者として、そして事業者として2年近くの間、制限と不自由を感じながら過ごしてきましたが、今年は昨年までとは多面において更に環境の変化が予測されます。プラス思考で見ましたら、私たちの事業拡大のチャンスではないでしょうか。

予期するのは、健康に対する生活者の意識向上と、食に対する価値観の変化です。健康は負(ウイルスなど)からの防御に加えて、自身の免疫アップから生まれます。そしてその免疫アップの鍵は「食」であり、食材の選び方はもちろん、調理方法や食べ方、食卓の在り方にも関わってくると感じます。

「健康」は単に身体に限らずに、精神的、社会的に健全な状態と言われます。今年の市場環境は間違いなく私たちにとって追い風となると予測いたします。

「SDGs17の目標」や「みどりの食料システム戦略」のような政策は初めて目にする内容ではなく、私たちにとっては当たり前のことであるように思います。将来に向けた持続可能な環境対応と創造は、皆様はもちろんのこと、弊社も長年取り組んできたテーマです。自給率のアップ、有機農業の推進、つくる責任、海と陸の豊かさ、食文化継承、パートナーシップ、他にも多くの目標にも、これまで以上に関与できる機会が増える2022年となるのではないでしょうか。

先の二つの政策・方針が言葉として認識され、社会的な後押しを受けながらご商売に繋がることを期待します。

しかしながら予測しないことが当たり前に起こる現在、異常気象や自然災害に加えて、海外では紛争や内戦も今もって生じています。それらの影響もあり、昨年は世界的にエネルギーと穀物の価格上昇が進みました。事業者での吸収範囲を超えて、最終生活者の方々にもコスト負担が生まれ始めております。必要とするものは購入されますが、コロナ禍を経験し将来の不安などにより節約志向が潜在的に根付いていると感じます。

弊社としては、消費者様のコスト負担を出来る限り抑える努力はもちろんのこと、価格に見合う価値とサービスの提供に努めてまいりたいと思います。

目まぐるしく不確実な時代環境ですが、心新たに弊社の5つの基本姿勢と7つの約束に沿って、新たな価値観とライフスタイルに適応しながら事業を展開し、皆様のお役に立てるように社員一同取り組んでまいります。

2022年が皆様にとって素晴らしい1年でありますよう祈念いたしますとともに、変わらずご愛顧、ご支援を賜りますようお願い申し上げまして年頭のご挨拶とさせていただきます。

ムソー株式会社
代表取締役 出口裕起

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