
転換期間中有機の梅も、商品に
ムソーグループは日本のオーガニックを応援するために、生産者さん・加工メーカーさんと連携し、転換期間中有機の原材料を使用したオーガニック加工食品を積極的に開発・流通させています。ムソーブランドの「有機白干梅(転換期間中)」は、その代表的な商品。和歌山県産の転換期間中梅を100%使用し、しそ漬け工程を行わず、天日塩のみで味付けをした白干梅です。この白干梅を作るとき、傷や斑点・つぶれなどのB品が出ます。とろけるような果肉、梅そのもののフルーティーでジューシーな味、本当においしいのにもったいない!そこで、このB品の有機梅肉を活かすべく開発した商品が、松本製菓の「柿の種<梅味>転換期間中有機梅使用」です。今回は第二弾。マルアイ食品に有機梅肉たっぷりの漬物を開発していただきました。
割り干し大根と有機梅肉の出合い
家庭でおでんを作る時、大根の皮は贅沢に厚めにむいて、皮は即席漬けにしておいしく活かします。主原料の割り干し大根はこの知恵を製品化したものです。国内(主に北海道産と九州産)で契約栽培した大根をおでん用に加工する工程で、ぶ厚くむいた皮=皮がついた部分だけの大根が大量に発生します。食物繊維もビタミンCも豊富なこの部分を乾燥した食材が「割り干し大根」です。 漬物加工は、つの農産(宮崎県児湯郡)が行います。割り干し大根を水戻しして人参を加え、ムソー国産有機梅肉をたっぷり12%使用、かつお節と合わせたこだわりの調味料に漬け込みます。市販のぱりぱり漬に使われがちな酵母エキスは不使用です。ぱりぱりの食感と梅のさっぱりした風味を伝えたくて、「パリポリ梅ぇだいこん」と名付けました。
もったいない!から生まれた、アップサイクル漬物
近年よく聞くアップサイクル(Upcycled)という言葉。本来は捨てられるはずの製品に新たな価値を与えて再生することで、「創造的再利用」とも呼ばれます。日本の食品業界でもブロッコリーの茎を活用したチップスや規格外のフルーツを活かしたジェラートなどがアップサイクル食品として成功、注目されています。割り干し大根はもともと、大根の皮を乾燥して新たな価値(栄養価、歯ごたえ、日持ち)を与えた伝統食材。練り梅も、つぶれた梅干しを練って使いやすくした伝統食材です。ふたつを組み合わせてさらにおいしく仕上げた「パリポリ梅ぇだいこん」は、今風にいえばアップサイクル漬物です。もったいない!から生まれた“旨ぇ”漬物、ぜひお試しください。