長谷川雅和さん(千葉県旭市)

~ぷちぷち食感の不思議な野菜、アイスプラント~

 「アイスプラント」をご存じでしょうか?流通もあまりしておらず、名前すら知られていない野菜かもしれません。学術名はクリスタリナム、葉や茎の表面に透明な水滴のような細胞を持つ不思議な野菜です。本日は、そんな不思議な野菜のアイスプラントを栽培する農家さんをご紹介します。

千葉県旭市で栽培にいそしむ長谷川雅和さん(38才)。代々農家を営む家に生まれ育ち現在3代目。お若いながら十数年前からミニトマトを中心に栽培に取り組んでいます。

 「あんまり誇れる理由でアイスプラントの栽培を始めたわけではないんですけどね」と少々苦笑い。聞けば栽培主力であるミニトマトの冬季の栽培を安定させるのがどうしても難しく、冬季の営農を安定させるために取り組み始めたということでした。当時何を作ろうか迷っている時に、ちょうど家族みんなで食べようと育てていたアイスプラントが目に留まり、今に至るそうです。

栽培方法に関する情報がほとんどない中、手探りで工夫を続け、何年もかかってようやく安定した品質を確保でき、皆様にお届けすることが可能になりました。寒すぎてもダメ。暖かすぎてもダメ。温度管理が非常に難しい作物ですが、その独特の食感や風味を気に入って、農薬・化学肥料不使用で栽培を続けてくれています。

さっと水洗いして、そのままサラダなどで食べるのがおすすめ。強くごしごしと洗ってしまうと、葉や茎の表面にあるきれいな水滴のような細胞がつぶれてしまうのでご注意。ぷちぷちっとした食感と、ちょっと塩っ気があるみずみずしさがあふれますよ!

不思議な食感と味わいのアイスプラント。ぜひご賞味ください。

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