冨貴食研(大阪府茨木市東太田)

~慣れ親しんだ優しい味~

身近な調味料のうち、マヨネーズは手作りしやすい品のひとつ。卵黄と酢の中に油を少しずつ垂らして混ぜると、とろ~りとマヨネーズになっていく不思議…子どもの頃、お母さんの手元を見つめた方もいるでしょう。
マヨネーズには粘度とコクがある卵黄タイプと、なめらかであっさりした全卵タイプがあり、ムソーの「平飼い鶏の有精卵マヨネーズ」は全卵タイプです。ご家庭の手作りに近い穏やかな味。厳選したシンプルな材料を使い、一切の食品添加物を使わず、少量生産を貫いています。
製造はドレッシングや玄米ポタージュ、冬季商品「鍋の素」シリーズでもおなじみの冨貴食研です。

~平飼い鶏の有精卵を使用~
主原料の卵は、地主共和商会(三重県多気郡)で元気な鶏が産んだ有精卵です。親鶏は日本国内で育種改良された純国産鶏「もみじ」で、褐色の殻の色から赤玉とも呼ばれます。
1坪あたり25羽の平飼い鶏舎の中で、鶏たちは伸び伸びと運動してストレス少なく育ちます。エサは鶏の健康と卵のコク・旨みを重視した自家配合飼料。メス100羽に対してオス5羽以上の割合で混飼しているので、恋が生まれれば自然交配し、有精卵が得られます(有精卵率80%以上)。
巣箱に産まれた卵を自動集卵し、薬品を一切使わずに洗卵して、産卵当日に冨貴食研へ出荷します。

~1個1個、自社で手割り~
マヨネーズの製造は、全卵のまま仕入れた有精卵を、食酢を薄めた水に浸して手で拭いて殺菌し、1個ずつ手で割るところから始まります。あらかじめ卵の中身だけの液卵を使うメーカーが多い中、鮮度と安全性を大切にする仕事ぶりに頭が下がります。
油は、オーストラリア産非遺伝子組換え菜種を圧搾法で搾った一番搾りの菜種サラダ油を使用。酢は、まろやかな酸味の有機りんご果実酢と、すっきりした酸味の瀬戸内レモン果実酢を使用。砂糖は三温糖、塩は赤穂の天塩、香辛料はマスタードのみです。
作り方は基本的にご家庭の手作りと同じですが、原料に油を混合する工程のみ、専用の乳化機を使います。真空状態で攪拌することで酢と油がきめ細かく混ざり合い、分離しにくい製品が生まれます。
細口キャップと星型の太口キャップ、二通りに絞れます。サラダにフライにお好み焼に、幅広くご利用ください。

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