~しっかりした肉質、深い甘味の玉ねぎ~
雄大な平地が広がる北海道剣淵町。本場北海道で、ひたすら玉ねぎ作りに精を出す農家さんがいます。名を池田伊三男さん(70才)。広く綺麗に整理された圃場をあちこちと動き回り、今年の玉ねぎの出来上がりを確認していました。
「今までいろんな野菜を育ててきたけど、やっぱり玉ねぎの栽培が一番落ち着いたね」と収穫の合間に教えてくれました。かつてはじゃがいもや南瓜等も試験的に栽培したそうですが、土質や出来上がった野菜の品質を一つ一つ確認し、最もこの土地と栽培方法にあったものを見つけ、納得したうえで栽培に取り組んでいるそうです。現在は一部大豆、ハト麦などを作りながらもほぼ玉ねぎのみ。現在玉ねぎは2種類、よくみかける通常の玉ねぎと、見た目が鮮やかな赤玉ねぎです。
もともとは地区の活性化のために始まった「有機栽培」でしたが、その作り方や考え方等に深く感動し、自らも作り上げようとして現在の栽培方法に取り組んだのがきっかけだったとか。「一口に有機栽培といっても、お客さんが喜んで“美味い!”と言ってくれるものを届けないといけない。そうでないと次は買ってもらえないし、喜んでももらえない。だからこそ難しい」。そう言いながら玉ねぎを見つめる池田さんは真剣そのもの。どうしても「有機」という部分にこだわると、ある程度の規格のバラツキ、収穫量などは妥協しないといけないのが現実の中、それでもできることはあるはずだ、と毎年工夫を重ねています。 池田さんの玉ねぎは、しっかりとした肉質で、深みのある甘味が特徴。玉の大きさなどは多少ばらつきが出るかもしれませんが、その分品質と味は太鼓判。北の大地で食べてくれる人が喜ぶようにと願い、真剣に栽培に取り組む池田さんの玉ねぎをぜひご賞味ください。