有機バナナ~生命あるバナナを、手から手へ~

有機バナナには、産地ごとに物語があります。例えば「スィートオーガニック」は、フィリピン・ミンダナオ島の海抜600~900mの高地で、村の小規模生産者たちが自立した生活を送るため、自分たちの土地を大切に守るバナナ作りに励んでいます。エクアドルの「スィートバレリー」も、環境に配慮した畑で、バナナ生産労働者の暮らしを守りつつ栽培しています。

害虫の上陸を防ぐため、バナナは未成熟な青い状態で輸入することが植物防疫法で義務付けられています。植物検疫で病害虫が見つかった場合は、燻蒸処理(密閉倉庫の中で農薬を燻蒸して虫を死滅させる)が行なわれますが、燻蒸の有無は表示義務がないので、店頭では見分けられません。

手間と愛情を込めて有機栽培したバナナも、万一燻蒸されると有機JAS認証が受けられなくなり、一般のバナナとして流通することになります。逆に言えば、バナナの有機JASマークは、ポストハーベスト農薬はもちろん、燻蒸処理もされていない証です。  植物検疫をパスした青バナナは、専門業者の室(ムロ)で黄色く追熟して出荷します。酸味が好きな方はお早めに、甘みと香りを楽しみたい方は、皮に茶色い斑点(シュガースポット)が出たら食べ頃です。

~飢餓をなくそう「きぼうばなな」~
「きぼうばなな」は飢えに苦しむ子ども達に「学校給食」を届けるバナナです。

世界では最大約8億人が飢餓で苦しんでいます。コロナ禍において食料格差が広がり「飢餓人口」が増えています。SDGsの17の目標2に「飢餓をゼロに」が掲げられています。その反面、一般消費者が「飢餓」に対して、何かをおこすことは難しい状況です。

その解決策として(株)タナカバナナは、「日本一売れているくだもの」と「毎日のお買い物で学校給食を支援できる、レッドカップキャンペーン」を組み合わせた「きぼうばなな」を販売することにしました。レッドカップキャンペーンは、国連WFPが給食を入れる容器として使っている赤いカップを目印にして、賛同する企業がキャンペーンマークを付けた商品を展開し、売り上げの一部を学校給食支援に寄付する取り組みです。同キャンペーンは2011年開始以来、累計1500万人以上の子どもたちに学校給食を届けました。

「きぼうばなな」1パックにつき10円が国連WFPに寄付され、空腹の子どもたちに希望を届けることができます。ムソーとしてもお客様が手に取りやすいよう、卸価格を勉強させていただきました。

■有機バナナ・きぼうばなな 500g オープン価格
生産者はエクアドル共和国のセリアマリア農園。品種はキャベンディッシュ(バレリー)。甘みが強く、なめらかな食感。国連WFP(世界食糧計画)に1パックにつき10円が寄付されます。

■有機バナナ・スィートバレリー 500g オープン価格
生産者はエクアドル共和国のプリエイト農園。昔ながらの品種バレリーにこだわって栽培。酸味が少なく甘みが強く感じられる、昔からのエクアドルバナナの味です。フェアトレード認証品。

■有機バナナ・スィートオーガニック 500g オープン価格
生産者はフィリピン・ミンダナオ島のシブランオーガニックファーム。品種はキャベンディッシュ(トールウイリアムス・ブングラン)。甘みと酸味のバランスがよく、もっちりした食感。

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