おいしい!を楽しもう
ここ数年、都心のカフェや百貨店のオンラインストアで、プラントベース(植物性由来)のスイーツが、女性を中心に人気です。背景には健康志向や環境意識の高まりがありそうです。ミルクやバター・卵など動物性由来の素材を使わずに、スイーツの魅力である“濃厚な味わい”“口にした時の幸福感”を実現すべく、世界じゅうのパティシエ(洋菓子職人)やショコラティエ(チョコレート職人)が技を磨き、工夫を重ねています。ドイツで生まれたiChoc(アイチョコ)は、そんなプラントベースチョコレートの人気ブランド。「おいしいを楽しもう!」を合言葉に、世界30ヵ国以上で楽しまれています。
ミルキーで滑らかな口どけを実現
iChocブランドを製造するEcofinia(エコフィニア)社の工場は、ドイツ北東部のヘルフォルトという小さな街にあります。エコフィニア社は、1895年から続くドイツの老舗チョコレートメーカーがオーガニック事業として設立しました。エコフィニア社ではBjörnsted(ビヨンステッド)ブランドのダークチョコレートが発売当初から注目されていましたが、乳を使用しているためヴィーガン(完全菜食主義者)の方にはお召し上がりいただけませんでした。同社のCEOアンドレス・マイヤー氏は、ヴィーガンの方も普通のミルクチョコレートのようにおいしく楽しんで食べられるチョコレートを作りたい、と考えました。「ヴィーガンライフスタイルにありがちな制約はなくなるべきですし、むしろ新たな選択肢への可能性を開くべきなのです。チョコレートは人生の質を向上させ得る食べ物なのですから」。従来のミルクチョコレートのような味わいをコンセプトに、動物性原料を使わないレシピを開発し、2015年にiChocが全世界に向けて発売されました。ミルクの代わりに、そば粉とタイガーナッツパウダー(※)を丁寧に練り上げて使用することで、ミルキーで滑らかな口どけを実現。ミルクチョコレートの贅沢な味わいはそのままに、ヴィーガンやベジタリアンの方も安心して楽しめるチョコレート、それがiChocなのです。※ホワイトエスプレッソは白く仕上げるために、そば粉を使用せず粉末米飴を使用
身体・生産者・環境に優しく
エコフィニア社はチョコレート作りの高い技術だけでなく、生産者との公正な取引やカカオ農園での児童労働廃止プロジェクトなどにも長年取り組んできました。近年は工場でのグリーンエネルギー使用、環境に配慮したパッケージ使用、国際フェアトレード認証調達レベル(カカオ)取得、カカオ産地ハイチでの学校運営にも携わり、持続可能な社会貢献に取り組んでいます。昨年デビューした、一度食べたら止まらない「ソルティプレッツェル」に続き、今シーズンはサクサク食感で満足感がある「チョコクッキー」、コーヒーの香りが華やかな「ホワイトエスプレッソ」が新登場。“ミルク”チョコレートを味わう幸福感を、ご堪能ください。