謹賀新年

昨年は格別の御厚情を賜り、厚く御礼を申し上げます。

1年前、間近に迫り期待を膨らませた「東京オリンピック開催」でしたが、予測をはるかに超えるコロナウイルスの感染拡大による開催延期。オリンピック景気どころか、皆様方の事業活動はもちろん、個としての生活環境も激変されたこととお察し申し上げます。
出来ましたら年も変わる時期に目にしたくないワードかもしれませんが、「ウイルス」との関係は人が生き続ける上で切り離せない存在となったことを感じます。喜ばしい状況ではない昨年でしたが、これまでとは異なる、新たに望む環境や価値観を見直す機会ともなったのではないでしょうか。

都心部への集中によるリスク、郊外や生活地域の新たな選択、他国の自国ファーストから受ける日本の食への影響、低い食糧自給率から生まれる生活不安、他にも数えきれないほど、〝当たり前〞であった状態からの変化による気づきが生まれました。皆様はもちろんのこと、弊社やメーカーさんの事業活動には大きな社会性があることを再確認する機会ともなりました。
具体的に言えば、健康という価値を商品として提供できること、地域の生活者様の食需要に応えられること、そして改めて「自給」の重要性を事業活動から創造できることに気づきました。昨年の経験をプラスと考えまして、より社会性があり全国の地域でお役に立てる事業を展開していきたいと思います。

昨今、「HACCPに沿った衛生管理」の制度化や、「食品用器具・容器包装のポジティブリスト制度」の導入など、食の安心・安全の担保が制度として推進されています。
HACCP制度は製造事業者さんに限られた制度ではなく、小売業店様や流通業者にも求められる制度となります。また営業許可制度の見直しが本年(令和3年)6月までに施行される予定となり、販売店様側での手続きも必要となります。
弊社としましては、皆様と消費者様により安心していただき、安全を担保した商品提供にメーカーさんと協力しながら取り組むとともに、皆様が事業継続される上での制度改定などの情報提供に努め、定期情報誌「旬情報」や弊社営業側での情報を随時お知らしますのでご活用下さい。

新しい年の社会環境と市場環境は、昨年にも増して目まぐるしく変わると予想されます。その時々の環境に適応したサービスのご提供を常に心がけ、皆様のお役に立てるように社員一同で1年間取り組んでまいります。
2021年が皆様にとって素晴らしい1年でありますよう祈念いたしますとともに、昨年同様ご愛顧、ご支援を賜りますようお願い申し上げまして年頭のご挨拶とさせて頂きます。

ムソー株式会社 代表取締役 出口裕起

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