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生産者紹介

庄分酢(福岡県大川市榎津)

庄分酢(福岡県大川市榎津)

~酢造り300年の伝統を受け継ぐ~
寛永元年(1624年)、高橋家の初代清右衛門が筑後国久留米藩の大川・榎津に移り住み、二代四郎兵衛が造り酒屋を興しました。酢は酒の発酵から生まれるもの。その流れから、四代清右衛門が宝永8年(1711年)酢造商いを始めました。これが庄分酢の始まりで、以来300年、伝統的な製法(静置発酵)を守り、昔ながらの酢を造り続けています。
高橋家には代々引き継がれた家伝書があります。庄分酢を代表する「玄米黒酢」は今もその製法に則り、年に二回、土中に半分埋まった大きな甕(かめ)に仕込み、発酵・熟成に時間をかけて造ります。
「変えてはいけない伝統を守りながら、今の時代に合ったお酢の届け方、使い方を提案したい、と試行錯誤中です」と話すのは、15代目修行中の高橋清太朗さん(35才)。毎日の生活に手軽にお酢を取り入れられるよう、お酢ドリンクやビネガーサイダーなど新商品の開発にも力を注いでいます。

~100%りんご果汁から「りんご酒」を造る~
有機アップルビネガーも庄分酢の伝統を守り、昔ながらの静置発酵で醸造した純りんご酢です。一括表示の原材料は有機りんご果汁のみ。造り方を清太朗さんにお聞きしました。
有機りんご果汁の産地はトルコ、アルゼンチン、ニュージーランドなどです。まず、りんご果汁に蔵で守ってきた生きている酵母を加え、アルコール発酵を促して「りんご酒」を造ります。この際に醸造用アルコールなどを添加する製法がありますが、有機アップルビネガーでは一切添加しません。りんご果汁の糖分が発酵によってアルコールに変化するのを見守り、1か月ほどでりんごの甘みがなくなれば、りんご酒の完成です。

~蔵付き菌を浮かべ、静置発酵で「りんご酢」に~
次に、りんご酒に酢酸菌と少量の有機りんご酢(種酢)を加えます。この時に用いる酢酸菌は、庄分酢の蔵で300年活き継いできた蔵付き菌。仕込み中の酢の表面に張った酢酸菌の膜をすくい、りんご酒の表面にそっと浮かべて、かき混ぜずにそのまま置き、酢酸菌の力だけで酢酸発酵させます(静置発酵)。「この酢酸菌膜が、私たちの宝物。つねに酢を仕込み続けているからできる製法です」。
静置発酵では、仕込み液の表面をおおう酢酸菌膜が空気に触れて発酵が起こり、発酵熱から生まれる対流で発酵が進むので、発酵期間は2~3ヵ月と長くかかります。「仕込み液に空気を送り続けて攪拌して造る全面発酵に比べて手間も時間もかかりますが、あえて静置発酵を続けるのは、酸味がやさしくまろやかになり、おいしいお酢に仕上がるから」と清太朗さん。
二段階の発酵を終えたりんご酢は、蔵の中で数ヶ月熟成させ、ろ過を経て「有機アップルビネガー」としてお手元に届きます。まろやかな酸味をお楽しみください。

ミエハク工業(三重県津市一身田)

ミエハク工業(三重県津市一身田)

~国産有機の六条大麦100% ~

初夏の麦の刈り入れの季節を「麦秋」「麦の秋」といい、大麦や小麦が熟して畑一面が黄金色になる初夏の季語です。“秋”は穀物が成熟して収穫を迎える時期を意味します。
麦秋という美しい言葉が残るわが国ですが、日本の小麦の自給率はわずか15%、大麦・はだか麦は12%しかなく(※)、麦茶の原料に限ればカナダやオーストラリア、アメリカからの輸入に頼っています。
そんな中、ムソーでは国産有機大麦にこだわった有機麦茶をお届けしています。品種は麦茶に適した良質の六条大麦100%です。
※「令和2年度(概算)食料自給率について(農林水産省)」より

~砂炒り焙煎+四度炒りで、香ばしく~

協力工場のミエハク工業は1946年創業。戦後の食糧難を補うべく、政府委託加工工場として大麦加工を始めました。現在は主に三重・滋賀・福井で収穫した国産大麦を、麦茶や押麦などに加工しています。
麦茶の製法は一般的な熱風焙煎ではなく、昔ながらの「砂炒り焙煎」。鉄釜の中で熱した砂(粒状の珪砂)を循環させ、その中に大麦を通して炒り上げる方法です。砂の熱で麦の芯まで焙煎することにより、麦の香ばしい味と香りを引き出します。
さらなるこだわりが、4台の釜を使用した国内でも珍しい「四度炒り」。それぞれの釜で温度設定を変え、じっくり丁寧に芯まで焙煎することで、より大麦の甘みと香りが引き立ちます。仕上げの四釜(最も高温になるレンガ釜)の遠赤外線効果によって、深みのある味わいに。夏場の室温は40℃、火の通りを見極める職人さんは汗だくです。
炒り上がった大麦を冷風乾燥機で冷まし、ふるいにかけた後、丸粒の麦茶はそのまま袋詰め。ティーバッグ用は煮出しでも水出しでもよく出るよう、粗く砕いて無漂白ティーバックに詰めて出来上がりです。

~ 春夏秋冬、いつもおいしい ~

「今は麦茶もペットボトル入りを買う方が多いですが、ごくごく飲むお子さんがいれば1日1本でも足りないでしょう。ご家庭で作れば経済的ですし、プラスチックごみの削減にもなります」と、ミエハク工業の小林育子社長。近頃は、濃縮タイプの麦ポーションまであり、原材料名を見ると「大麦、麦芽糖/トレハロース、香料、カラメル色素、酸化防止剤(ビタミンC)」。これを水で薄めれば“本格的な麦茶が瞬時にできる”そうですが、飲みたいとは思いません。
「麦茶ぐらい自分で作りましょうよ、というと今のご時世、叱られるかしら。でも一手間で、本当においしい麦茶がたっぷり飲めますから」。手軽なのはティーバッグですが、一番おいしく飲めるのは丸粒をやかんで煮出す昔ながらの方法です。濃い味わいと豊かな香り、雑味がなくスッキリした水色、一手間かける価値があります。
夏は冷やしてゴクゴク、秋から春までは熱い麦茶でほっこり…香ばしさとさっぱりした喉越しをお楽しみください。

 

深見梅店(和歌山県西牟婁郡上富田町)

深見梅店(和歌山県西牟婁郡上富田町)

~栽培から加工まで一貫生産~
日本の伝統食の極みであり、正食でもよく使う梅干について、ムソーでは創業当初から一貫して無添加・伝統製法にこだわってきました。「有機・梅干」の塩分はしっかりと18~20%あり、酸っぱい&しょっぱい、昔ながらの味です。
その一方で、塩分が気になるお客様から「減塩タイプの梅干がほしい」というお声をいただいていました。梅と塩、そして赤しそだけで漬ける伝統製法で塩味控えめ。この難題に挑戦したい!と手を挙げたのが、深見梅店の四代目梅干職人・深見優さん(38才)です。
深見梅店は創業1940年の梅干専門店です。2009年からは自社農園で有機梅やしその栽培も開始。今回の塩味控えめの梅干は、その有機梅と有機赤しそを使用し、栽培から加工まで一貫して深見梅店が行います。

~この町を、いつかオーガニックの梅の郷に~
深見さんの有機梅園は、熊野古道の玄関口、人里離れた山頂に近い斜面にあります。「ここなら周囲から農薬飛散の心配もない。慣行栽培の梅は斑点や傷を避けるために農薬多用が常識で、梅農家は孫を梅の木に近づけません。除草剤がこわいから」。周囲の反対を押し切り、有機栽培に踏み切ったのも、家族が安心して食べられる梅干のためです。
深見さんの有機梅栽培は、自家採種の苗木づくりから。完熟落下した果実から大きい実を選び、健康な苗木に育てます。肥料は苗木段階でカニガラなどの土壌改良剤を施すだけで、定植以降は化学肥料はもちろん、有機肥料も使いません。「雑木林の落ち葉が栄養分。ミミズやモグラがたくさんいますよ」。農薬を一切使わない梅園に、大きなクモやムカデも、近所の幼稚園児も遊びにきます。「生まれ育ったこの町が、いつかオーガニックの梅の郷になることを夢見ています」。

~脱塩せず、添加物も使わない減塩梅干~
6月、樹上で完熟して自然に落下した梅をネットで受け、朝一番に拾い集めます。皮が薄く肉厚でジューシーな梅干を作るには、鮮度が命。すぐに水洗いし選別して、梅と塩(オーストラリア産天日塩)を交互に入れます。ここからは減塩梅干の大敵、酵母菌(カビ)との闘いです。
市販の減塩タイプの梅干は、梅を塩分18~20%で漬けた後、水や湯に浸けて脱塩し、失われた風味を人工甘味料やクエン酸で補った上で(調味梅干)、保存料やアルコールで保存性を高めた品が多いのです。これに対し、ムソーが求めたのは「脱塩せず、添加物も使わない減塩梅干」です。
深見さんは試行錯誤の末、しっかり水洗いした梅を塩分10%で漬けて、独自製法でカビが発生しないように漬け込みました。すると梅酢がしっかり上がり、酵母菌の出る幕はなし。その後ゆっくり天日干しした「有機白干し梅」と、同じく深見さんが栽培加工した「有機もみしそ」を、食品専用の濾過フィルターで酵母を除去した「うすしお有機梅酢」に約2週間漬け込んで、塩味控えめ(10~15%)の梅干ができました。
完熟した果肉たっぷりの南高梅と、やわらかい小梅の2種類。賞味期限はどちらも6ヵ月です。

ノースカラーズ(北海道札幌市西区)

ノースカラーズ(北海道札幌市西区)

~子育て世代に人気、「おいしい純国産」シリーズ~
 子どものおやつを選ぶとき、お母さんが重視するのは「安心安全」「おいしさ」「手頃な価格」の3つ。どれか1つ、または2つに優れたお菓子は他にもありますが、“3つとも文句なく合格!”とお母さんたちの支持を集めているのが、ノースカラーズの「おいしい純国産」シリーズです。
 添加物を使用せず、原料はすべて国産に限定、とりわけ北海道の食材をぜいたくに使ったおいしさで、しかもユニットプライス(g単価)がお手頃。健康に配慮したお菓子の販売に積極的なスーパーや生協では2013年頃から、棚ごとノースカラーズの商品を扱うお店が出てきました。

~オーガニック原料を使用、「プラスオーガニック」シリーズ~
純国産を大切に思う一方で、海外産を含めてオーガニックへの関心が高まりつつあります。ノースカラーズは2020年9月、新たなお菓子のシリーズを発売しました。「プラスオーガニック」は、有機栽培で育てた農作物をシンプルなレシピでおいしく仕上げた自然派食品のブランドです。
国産有機じゃがいもを使用した「OGポテトのチップス・うすしお味」と、オーストラリア製造の有機小麦全粒粉を使用した「OG全粒粉のクッキー」のご好評を受けて、むそう商事の北米産オーガニック小麦粉を使用したカステラ、どらやき、パンを発売します。プラスオーガニックシリーズも、どらやきの皮の膨張剤(重曹)以外は添加物不使用です。

~専門メーカーが、おいしく仕上げます~
 「オーガニック小麦の蜂蜜カステラ」と「オーガニック小麦のどらやき」の製造は、たんばや製菓(山形県酒田市)に委託します。同社はカステラとどらやきに特化したメーカーです。しっとりふっくらしたカステラ、皮だけでもおいしいどらやき。シンプルな原材料だけでここまでおいしいのは、職人さんの丁寧な仕事の賜物です。
 ノースカラーズ初めてのパン「オーガニック小麦のホワイトブレッド」は、自然食品店様の“売り場でのロスをなくしたい”というお声から生まれました。製造はロングライフパン専門のフジナチュラルフーズ(栃木県足利市)です。工場独自の配合により水分活性を0.9未満に抑え、アルコール製剤を封入し菌の繁殖を抑えることによって、保存料不使用で賞味期限30日を実現。お客様にも、買い置きや備蓄に役立つメリットがあります。
 そして何より、おいしさと安心・安全がこのパンの魅力です。北米産小麦粉ならではの“しっとりモチモチ食感”、海洋酵母による“イースト臭がなくすっきりした味わい”、マーガリン不使用のこだわり。トーストすると一層おいしく召し上がれます。

道南伝統食品協同組合(北海道函館市大船町)

道南伝統食品協同組合(北海道函館市大船町)

~南茅部の海の恵み「真昆布」~

 昆布の主な産地は北海道です。特に高級品として知られる順に並べると、真昆布、羅臼昆布、利尻昆布、日高昆布(三石昆布)、長昆布となります。

 真昆布は主に津軽海峡から噴火湾沿岸で採れる道南産の昆布。中でも南茅部地方(現在は函館市)に産する「白口浜真昆布」は最高級の品質で知られ、蝦夷・松前藩の時代から宮廷や幕府に献上されていました。北前船で大阪へ運ばれた真昆布は、大阪のだし文化を支えてきた立役者です。

 道南伝統食品協同組合は、南茅部の漁業者・加工業者が中心となって1991年に立ち上げた組合です。その看板ともいうべき天然真昆布の不漁が7年続き、水揚げ量は1/100ほどに激減しました。希少品となった「函館黒口浜産・天然真昆布」は在庫なくなり限り終了予定。“だしや昆布締めは真昆布でなければ”という方のために、1年養殖物の「北海道函館産・真昆布」も販売しています。

~家庭用の万能昆布「日高昆布」~

いっぽう、家庭用の万能昆布として親しまれているのが、太平洋側の日高沿岸で採れる日高昆布です。早く煮えて非常に柔らかくなるので、昆布巻き、おでんの具、煮物などに最適です。だし昆布としてはコクのあるだしが取れますから、家庭料理に惜しみなく使えます。煮崩れしにくいので、だし取り後の昆布を煮たり、佃煮にしたり…家計にもやさしいのです。

道南伝統食品の「日高昆布」は、日高地方の荒磯から収穫された天然物です。資源確保のため、漁期は7月から9月末頃まで。湾に守られ波おだやかな道南と違って、太平洋の波は荒いですが、「日高の漁師さんは時化(しけ)の日でも、戻ってから天日干しできそうな空模様なら、果敢に船を出します」と道南伝統食品の成田幸大さん。漁師と家族2~3人が乗り込んだ小船が競って漁場へ向かいます。揺れる船から身を乗り出し、マッカと呼ばれる二股の長い竿で海中の昆布を絡め取る昆布漁は、海の男の“力と技”の見せ所です。

 採った昆布は船から陸に揚げて、家族総出で天日干しにかかります。雨などで干し上がらないときは室内乾燥で補います。干し上がった昆布を一枚一枚のし、形をととのえて出荷するまでが漁師の仕事。組合はそれを買い付けて商品化します。

~昆布を毎日の食卓に~

 「不溶性食物繊維が豊富な昆布は、日本伝統の健康食材。だしを取るだけでなく、昆布そのものも毎日食べていただきたいです」と成田さん。

地元の漁師のお母さんたちは、煮魚などの落とし蓋の代わりに昆布で蓋をして煮るそうです。「魚の臭みも取れて、ニシンなどの青魚やカレイや地の魚などには好相性。昆布にも魚の味が染みておいしくなります。昆布が豊富な産地ならではの料理です」とのこと。ぜひお試しください。

金正食品(奈良県御所市宮戸)

金正食品(奈良県御所市宮戸)

~ ロングセラーの灯を守りたい ~
数十年にわたって手作業で製造し、機械が古くなってきたムソーの乾麺の焼そば。ムソーには冷蔵の「むし焼そば・ヒカリソース付」があるので、乾麺はそろそろ終了でよくないか、社内で意見を聞きました。すると「ゆでて戻す手間がかかっても、乾麺のほうがおいしいと思う」「冷蔵のむし焼きそばよりも、断然私は乾麺派!」「乾麺は賞味期限が長いから、買い置きできます」「全粒粉入りというムソーらしさを守りたい」「あの無骨なパッケージもいいのよね」と、終了を惜しむ声が続々。この子、そんなに人気者だったの!ならば、リニューアルしてくれるメーカーさんを探さなくては。
国内産小麦粉と食塩だけを使って、かんすいを使用せずに製麺し、ノンフライで乾燥させる焼そば麺。そんな“昭和っぽい仕事”ができるメーカーが、今時いるとは思えませんでしたが…灯台下暗し。「国内産・はるさめ」「国内産・くずきり」の協力工場・金正食品が手を挙げてくれました。葛城山の麓、御所市で地場産業の春雨製造を続ける金正食品は、もともと昭和30年頃に素麺と焼そば作りからスタート。現在も、少量ではありますがノンフライの焼そばを製造していたのです。  金正食品の中林弘欣さんに相談し、試作を重ねること一年。従来品に負けないムソーの「焼そば」が完成しました。

~ ノンフライの乾麺焼そば ~
原材料は、国内産小麦粉と国内産全粒粉と食塩だけです。食塩は従来の天日塩から、青い海のシママース〈沖縄の塩〉に変更しました。かんすい・化学調味料及び添加物は使用しません。麺をほぐすためにも乾燥のためにも、油は使用しません。製造工程はシンプルです。まず小麦粉と全粒粉を撹拌し、食塩を溶いた練水を加えて(このタイミングが職人技)生地を作ります。生地の塊を、鋳物の圧延機に5回通して2mm mほどの薄さの麺帯に延ばしたら、2mm幅の切り歯で麺線にし、1人前の長さにカットします。トンネル状の蒸し機で5分ほど蒸したら、手でほぐし、1人前ずつ金属製の枠に入れて温風乾燥して仕上げます。従来品は180gのブロックで2食分でしたが、小家族化に合わせて、リニューアル品は90g×2個入りです。

~ お鍋の“しめ”にも ~
国内産小麦の風味が味わえる、もちもち食感が魅力です。熱湯で約5分ゆでて冷水にさらし、よく水切りしてから、野菜と炒め合わせて焼そばに。ソースは付いていないので、お好みのソースや手作りネギ塩、にんにく醤油などで味付けしてください。秋冬は鍋物の“しめ”に、春夏はサラダ麺に。一年じゅう活躍すること、間違いなしです。

国内産小麦粉100%使用  ムソーの焼そば
国内産小麦粉と食塩だけで作った全粒粉入りのノンフライ麺です。かんすい・化学調味料及び添加物を使用せずに仕上げました。お好みに応じて様々な麺料理にお使いいただけます。※ソースは付いていません。
■(ムソー)焼そば(全粒粉入り)90g×2
410円(税込価格)380円(本体価格)

 



別所蒲鉾店(島根県出雲市大社町)

別所蒲鉾店(島根県出雲市大社町)

~我が子のための無添加が出発点~
出雲大社で知られる大社町は、日本海の海の幸に恵まれ、昔から蒲鉾作りが盛んな町。別所蒲鉾店の竹並一人さんも蒲鉾屋の三代目に生まれ、21歳で家業を継ぎました。
 当時の食べものは食品添加物がいっぱい。子どもが生まれた竹並さんは「娘たちに自信を持って食べさせられるものを」と切望しました。原材料まで調べ上げ、徹底的に吟味した材料で一から作れるのは…自分にとって練り製品しかない。こうして別所蒲鉾店の無添加練り製品作りが始まりました。
 納得のいく原料の探索、固まりにくい無リンすり身との格闘、素材の味を壊さない味付けなど、数年がかりの試行錯誤の末に、現在の無添加製造パターンを確立。その情熱と行動力、どこか憎めないヤンチャぶりから“出雲の若大将”と呼ばれた竹並さんも還暦を越えましたが、「商品開発も含めて、まだまだ面白いことをやりたいねぇ」と意気軒昂です。

~こだわりの無リンすり身で作る~
祖父の艶一郎さんの蒲鉾は、大社港に揚がる豊富な地魚が原料でした。しかし、山が荒廃して海にミネラルが流れなくなるなど自然の生態系が崩れ、漁師の高齢化も進んだ結果、漁獲量は年々減少。
 現在、別所蒲鉾店では、北海道産のスケトウダラや、地元、山陰又は九州で水揚げされた新鮮な地魚(飛魚、鯛、鯵、サワラ、マダラ、のどぐろなど季節の魚不特定)などの国産魚を原料とした国内製造の魚肉すり身を主原料としています。一部商品には外国産船上加工すり身も使用します。
各魚種の特性やうま味に応じ、上記のすり身の中から製品に合わせた魚種を選び、数種を混合して使用しています。季節や漁の状況等により使用する魚種は変動します。地魚すり身の一部は、自社で鮮魚を買い付け・自社製造したすり身も使用します。
保水や弾力増強剤として一般魚肉すり身に使用されている食品添加物「リン酸塩」は使用しません(ちなみにリン酸塩はキャリーオーバー(加工助剤)とみなされ、原材料欄への表示義務なし)。リン酸塩を使用しないことで、原料の善し悪しが直接製品に反映するため、鮮度の良い原料の調達が不可欠で、一番気を遣う部分です。
冷凍すり身をカットし、最新の撹拌機で撹拌したら、日本の海水を釜で炊いて仕上げた海水塩を入れ、ビートグラニュー糖、本みりん、魚醤、昆布と鰹のだしを加えてさらに練り上げます。
 基本の生地はこれで完成。板にのせて熟成させて蒸せば無でんぷんかまぼこに。基本の生地に馬鈴薯でんぷんを加え、そのまま蒸せばつみれやはんぺん、棒に巻きつけて焼けば竹輪や野焼き、菜種油で揚げれば天ぷらになります。

~3年かけて開発したおでん~
レトルトの「味自慢!!出雲おでん」は常温で保存でき、温めるだけで召し上がれる商品です。「加熱温度と時間、具の内容と厚さ、袋の形状などを、保存性とおいしさが両立するよう調整し、完成するまで3年かかりました」とのこと。練り物と卵・大根・こんにゃくなど合計8種8個と、昆布と鰹の風味が生きた自社開発のおでんだしを充填し、仕上げます。
 おうち時間が増えたせいか、別所蒲鉾店でも冷凍需要が特に伸びている由。冷凍の「おでん種セット」も、今シーズンご注文が増えそうです。

長野興農(長野県長野市青木島町)

長野興農(長野県長野市青木島町)

~地元素材にこだわって半世紀~

長野興農は1964年、JAグループが母体となって設立された会社です。創業当初より、JAの良質な地元農産物を安定して加工することで、消費者と原料生産者の架け橋となり、経済活動の発展に寄与することをめざしてきました。りんご・トマト・プルーン・桃など、信州の豊かな自然で育った原料の味や成分をできるだけこわさずに、そのままの形でお届けしたい。それが長野興農の願いです。果汁100%へのこだわりもここから生まれます。“信州まるごと”ブランドのキュートなデザイン缶、県内小学生を招いての食育活動、工場から出る植物性残渣(ジュースの絞りかすなど)はできるだけ肥料にリサイクルして畑へ戻す…長野興農の取り組みは、“信州LOVE”にあふれています。社員の9割以上が県内出身で、「大学は東京だったけど、就職はやっぱり地元で」という青年社員(ムソー担当・大矢駿さん28才)も。地元、愛されてるなぁ。

~長野県産プルーン100%~

みなさんは生のプルーンを食べたことがありますか?ドライフルーツやペーストなどでおなじみのプルーンですが、
信州では夏になると生食用のプルーンが店先に並ぶそうです。プルーンの全国生産量一位を誇る長野県は、雨が少なく昼夜の寒暖差が大きいため、
甘くおいしい果実がたくさん穫れるのです。
「生プルーンは皮ごと食べるのがおすすめ。薄い皮のあたりは酸っぱくて、種に近づくほど甘くてジューシーです」と大矢さん。
プルーンは健康保持に必要な栄養素であるたんぱく質、脂質、糖質、ミネラル類、ビタミン類をバランスよく含んでいます。
「信州まるごとプルーンジュース」は、この長野県産プルーンのおいしさを活かすため、乾燥プルーンを使わず生のプルーンを皮ごとぎゅっと搾ったストレート果汁100%のジュースです。

~鮮やかな赤紫色、爽やかな甘酸っぱさ~

香料や砂糖でごまかさないストレートジュースは、他の農産加工品と同様に、素材そのものが命です。品種は小粒で甘みの強いサンプルーンや、酸味があり爽やかな味わいの
スタンレイなど。7月中旬から10月上旬、品種ごとに収穫適期を迎えたプルーンを、長野興農の工場へ受け入れ、新鮮なうちに皮ごと搾ります。さらっとした飲みやすさを優先
し、パルプ分を濾過して冷凍保管。缶ジュース製造時に、複数の品種の原料果汁をブレンドして、酸味と甘みのバランスをとります。素材の風味を味わってほしいので、水はもち
ろんのこと、香料も酸化防止剤も砂糖も加えません。皮ごと搾ったストレート果汁ならではの鮮やかな赤紫色、プルーン特有の爽やかな甘酸っぱさ、すっきりした後味、これはリピーター続出でしょう。「発売25年目になるロングセラーです。ぜひ県外の皆さんも手に取って、信州プルーンのおいしさを知ってください」とのことです。

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