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石田慎二さん(長野県佐久市)

石田慎二さん(長野県佐久市)

~若手のホープがつくる、ホクホク甘いかぼちゃ~

日本の農業者の平均年齢は約67才で、60才以上が70%、40才以下は10%です(2019年のデータ)。農家の減少・高齢化が進む中で、希望の光は、有機農業を志す若者が増えていること。石田慎二さん(38才)もその一人です。
学生時代は経済環境論を学び、カナダの川をボートで下るなどの体験を重ねて、農家さんの愛読書「月刊 現代農業」の出版社に就職。全国の農家を取材するうちに長野県佐久地方の気候風土に惹かれたそうです。「日照が長く、雨は少ないが川が豊かで水はある。冬寒いので虫の越冬が少ないから有機栽培に適している」と判断、26才で新規就農。有機栽培に取り組む生産者団体「佐久ゆうきの会」でよく学び実践を重ね、有機栽培の技術を磨いて、昨年独立しました。
現在は、かぼちゃとお米の二本立てで、有機認定と農薬不使用のみの栽培です。「水田を好む雑草や病害虫と畑のそれとは違うので、水田と畑の輪作を行うことで雑草や病害虫がリセットされます」。
質のよいものを求めて技術を磨き続けた結果、おいしさも年々向上。石田さんのかぼちゃはデンマーク・コペンハーゲンの一流レストラン「noma」の食材にも選ばれました。かぼちゃペーストなどの加工品も昨年から試作しています。「アウトドア好きの独身38才、好青年の私生活と今年の作物に期待しています(すいてん後藤和明さん談)」。皮までおいしいと評判のかぼちゃ、もうすぐお届けします。

宇野俊輔さん・順子さん(長野県伊那市高遠町)

宇野俊輔さん・順子さん(長野県伊那市高遠町)

~つくる人と食べる人が支え合う、豊かな社会をつくりたい~

かぎろひ屋・宇野俊輔さん(64才)は大阪出身。青年時代は技術者としてアジア各地で働き、30代でオルター・トレード・ジャパン(ATJ)に参画、バランゴンバナナやエコシュリンプのフェアトレードに携わりました。フィリピンの開発援助として農業支援に取り組み、自立の仕組みや環境保全の活動を地域の人たちとともに実践。その経験から「自分たちの暮らしを確立するためには、自分たちで食べものをつくることが何より大切だ」と気づきました。帰国したら地方に移住して、自給生活を送ろう。45才で退職し、2002年に高遠へ移住、化学肥料も農薬も使わない健康的な作物をつくり始めました。2011年には会員制の参加型農業プロジェクト「LUNAの会」を立ち上げ、食べる人とつくる人が共に作物を育て、自分ごととして支え合う仕組みを構築しています。俊輔さんの深い話と、お連れ合いの順子さんのおいしい手料理に惹きつけられて、たくさんの若い有機農家が高遠を訪れる由。「一切農薬はしません。一切妥協はしません。一切めげません。元気な中年夫婦です(宇野さんと25年のお付き合い・すいてん後藤和明さん談)」。標高500~700mの高遠の夏は涼しく、果菜類の栽培に向いています。中山間地のため日当たりは短めですが、昼夜の寒暖差が大きいので、なす、ピーマン、きゅうりとも最高の味です。

立野健さん(山梨県北杜市明野)

立野健さん(山梨県北杜市明野)

~八ヶ岳、南アルプスに囲まれた準高原地で有機野菜づくり~

ムソー農産物販売が本格始動して初めての夏。旬の夏野菜をしっかりお届けしたい!けど、猛暑が続く高温多湿な日本の平地では、病害虫や病気が多発して、とくに農薬を抑えた栽培は難しいのです。そこで頼りになるのが高原野菜。標高の高い高原地帯で夏の冷涼な気候を利用して栽培する野菜のことです。ムソー農産物を仕入れてくださっている(株)すいてんの後藤和明さんは、初夏のキャベツやレタス、人気のブロッコリーやとうもろこしを減農薬ではなく有機栽培している生産者を求めて、長野や山梨を歩き回りました。現場主義25年のネットワークを駆使し、昨年出会ったのが明野(旧・北巨摩郡立野村)の立野健さん(48才)。畑は八ヶ岳、南アルプスに囲まれた準高原地、標高500~700mにあり、約30種類もの野菜すべてが有機栽培というすごい人です。立野さんは奈良県出身、もとはイタリアンの料理人でしたが野菜のおいしさに目覚めて農家に転身。山梨へ引っ越し、縁あって明野村に定住、独学で有機栽培を始めました。「とにかく黙々と365日、有機野菜づくりの日々。夏場は寝る間もない忙しさで、好きな酒は収穫のない冬場だけ飲むそうです(後藤さん談)」。果菜類の中で農薬の使用が多いのは、①きゅうり②トマト③なす④ピーマンの順です。きゅうりは最も病気が出やすく、ムソーに出荷している生産者の中でも、真夏のきゅうりを有機栽培できているのは立野さんを含めて数名しかいないそうです。すごいなあ!

西山幸司さん(熊本県上益城郡山都町長田)

西山幸司さん(熊本県上益城郡山都町長田)

グリーンファーム矢部・西山幸司さん(48才)の畑は熊本の中山間地、農業には大変恵まれたところです。西山さんは熊本大学で化学を専攻。大手企業で技術職のサラリーマンとして生活していましたが、管理職になってから、技術者としてのスキルを伸ばせないことにストレスを感じ、36才で脱サラ。お連れ合いの典江さんの実家の畑を引き継ぎ、有機農業を始めました。
「有機農業でお米や野菜をつくる仕事は、人々の生活を支える大切な仕事。今まで身につけたスキルを活かして、この大切な仕事につなげたい」と西山さん。知識も豊富で研究熱心さが伝わってきます。有機じゃがいもは、おなじみのニシユタカやメークインだけでなく、皮が赤いレッドムーン、皮が紫色のマゼランなど、特徴のある品種も手掛けています。一般栽培のじゃがいもは安価な化学肥料の使用がほとんどですが、西山さんはアミノ酸の多い油粕をメインで使用(その色と過大なコストから「金肥」とも呼ばれます)。アミノ酸&ミネラルでつくる有機じゃがいもは、5月下旬から収穫予定です。味の違いを感じて楽しんでください。

澤村輝彦さん(熊本県宇土市不知火町)

澤村輝彦さん(熊本県宇土市不知火町)

肥後あゆみの会 澤村輝彦さん(59才)の畑は、熊本県の不和火海に面した温暖な場所にあります。特徴は、自家製肥料を使用していること。油粕や米ぬか、赤土といった植物由来の材料を発酵させた「ぼかし肥料」と、タケノコやヨモギ、アケビ、海草などと黒糖、玄米酢などを原料とする液体肥料「天恵緑汁」の2種類を手作りします。また、地域の資源を利用した、風土 に合ったトマト作りも進めています。「野イチゴは誰からも肥料ももらわないし消毒もされない。でも病気にかかることなくあんなに甘くて、しっかりと酸味もある」。それが澤村さんが目指す農業です。トマト本来の力が思い切り出せるように、人間が手伝ってあげるのです。澤村さんのトマトは、オーガニック・エコフェスタの栄養価コンテスト2017年の大玉トマト部門、2018年の冬大玉トマト部門で、最優秀賞を受賞。2017年の講評では、「糖度1位、抗酸化力6位、ビタミンCは5位。抗酸化力が低くなりがちな冬のハウス栽培トマトでありながら、抗酸化力が2倍とはすごいことです」と絶賛されました。その味わいは「昔、小川で冷やしていたトマト」そのもの。不知火海が近く、干拓地である土壌から海のミネラルを吸収して育った、濃厚な味わいのトマトです。

小田々仁徳さん (高知県香美市香北町)

小田々仁徳さん (高知県香美市香北町)

 高知県の北東部に位置する香美市香北町は海抜100m程にあり、冬には山頂にうっすらと雪が降ることもあります。町の約86%が森林で、その中心を物部川が流れています。畑はさまざまな土質を持ち、水はけのいい黒ボク土も存在します。この土と冷涼な気候によって、有機栽培で育てた野菜の甘みやうまみ、香りが増していきます。
 小田々仁徳さん(36才)の父、智徳さん(60才)が「大地と自然の恵み」を立ち上げたのは1996年。「農業をより良い形で未来に引き継ぐ」「自分たちが食べたくないものは作らない」という信念で歩んできました。今は仁徳さんが中心となって頑張っています。出荷物のすべてに有機JASを取得している数少ない団体で、特に有機にらを栽培できるのは日本でここだけ!とあって、ひっぱりだこの人気です。
 小田々さんの野菜は、消費者からのクレームがほとんどないそうです。確かな栽培技術と品質管理の賜物でしょう。温暖な高知の気候を活かした作物を、安定して一年中お届けできます。

越川高志さん (千葉県富里市)

越川高志さん (千葉県富里市)

 千葉県北部に広がる北総台地は、日本でも有数な生産力を誇る畑作地域で、首都圏に近接した農産物の供給基地として知られています。「肥沃な土壌」「大消費地の近隣」という好条件にあぐらをかかず、土壌消毒などの安易なやり方を拒否して、約30年間、有機農業を貫いてきた人がいます。越川高志さん(41才)の父、義雄さん(72才)です。
 義雄さんは、“馬糞堆肥の名人”。近隣の廐舎から出る馬糞を堆肥舎に積み、しっかりエアレーションして完熟させた自家製堆肥を導入(2004年~)してから、農作物の収量も品質も向上しました。高志さんはそんなお父さんの背中を見て、頼もしい後継者へと育ちました。
 昨年10月の豪雨で県内の農作物は甚大な被害を受けましたが、高志さんの畑は幸い被害が少なく、春先に出す根菜たちも、たくましく生き残りました。「30年前の豪雨では、土が流されてひどい目に遭ったと聞いています。今回無事だったのは、両親が続けてきた土づくりの賜物です」。
 親子二代で丹精した畑の土は、手で握ってもふかふか、理想的な団粒構造です。土が深くて、大和芋やごぼう、人参などいいものができます。1月末から3月下旬まで貴重な有機キャベツも出荷予定です。(ムソー商品部・加藤緑)

からたち(熊本県水俣市袋)

からたち(熊本県水俣市袋)

 水俣病事件で海を奪われた漁師たちは「陸に上がる」選択を強いられ、生活の糧として甘夏みかんを作り始めました。自身が水銀という毒に侵されながら、みかん畑に農薬(さらなる毒)を散布する矛盾…やがて、水俣病患者・故杉本雄さん栄子さんが「被害者が加害者にならない」と声を上げ、無農薬で甘夏みかんを栽培し始めました。杉本さんご夫妻と、患者支援のために水俣へ移住してきた大澤忠夫さん・つた子さんが1979年、ともに立ち上げたのが「反農連(反農薬水俣袋地区生産者連合)」です。以来約40年、反農連は主に患者さんが栽培する甘夏みかんを販売しながら、全国に水俣病の現状を伝えてきました。
 大澤菜穂子さん(46才)、大澤基夫さん(39才)は、運動に奔走する両親の背中を見て育った第二世代。2016年10月、基夫さんの妻・愛子さん(37才)と3人で新たに「からたち」を立ち上げました。生産農家は22軒。40年以上無農薬で頑張ってきた老夫婦も、新規就農の若手もいます。基夫さんを含む3軒では、農薬だけでなく有機肥料も与えない、自然栽培に取り組み始めました。
 「水俣のみかんを通じて水俣と出会ってもらいたい。誰の命も踏み台にされない世の中を作りたい」と基夫さん。水俣のことを知らない私たちに、真正面から手渡されるみかんです。(ムソー商品部・加藤緑)

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