イゲタ醤油の銘柄で知られる井上本店は、江戸時代末期創業の醤油蔵。先代が遺した「自分たちがおいしいと思うものを造ること。国産の原料を使うこと」という思いを基に、六代目当主の吉川修さんが昔ながらの天然醸造の醤油と味噌を造っています。
原料の小麦と丸大豆は100%国産、塩はオーストラリア産天日塩。醸造を早める酵母添加を行わず、蔵付き酵母をはじめとする天然の有用菌の力で醸します。加温速醸も一切せず、四季の寒暖にもろみを委ねます。大正時代に建てられたレンガ造りの蔵の中は温度変化がゆるやかで、醤油や味噌の発酵・熟成に適します。