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生産者紹介

禾(のぎ) (香川県高松市磨屋町)

禾(のぎ) (香川県高松市磨屋町)

 禾の誕生は2010年。十数年前にマクロビオティックと出会い、玄米のパワーとおいしさに魅せられた中條淳子さんが設立しました。社名の禾は、穀物の総称です。
 玄米菜食やマクロビオティックのお菓子を提供する中、東日本大震災が発生。被災したアトピーの子どもたちの食べ物の足しになるよう、クッキーを送りましたが、当時は小麦粉のクッキーしか作っておらず、小麦粉アレルギーの子たちは食べられませんでした。
 この経験をきっかけに2011年11月、三大アレルゲンである小麦粉・卵・乳製品を使わず、香川県産米粉を100%使用した「おこめのおかし SWEETS AID」をスタート。そして2015年、お米のビスケット「OKOMECUIT(おこめケット)」を発売。小麦粉にはないお米の繊細な口どけが地元のカフェなどで話題を呼び、定番商品に育ちました。
 家族やお友だちと同じお菓子を分け合うと、うれしくて、たのしくて、笑顔になる。そんなしあわせを、すべてのひとに!それが禾の願いです。

美勢商事(長野県塩尻市)

美勢商事(長野県塩尻市)

 北アルプスや美ケ原高原の山々に囲まれ、豊かな伏流水に恵まれた塩尻市は、昼夜の寒暖差が大きく、高原野菜の一大産地として知られます。美勢商事はキャベツを主原料にしたチルド餃子からスタートし、1985年には長野県内のシェア60%を超えるまでに成長しました。
 ところが、大手食品メーカーのチルド餃子への進出をきっかけに、もやしやおから、添加物等でごまかした“餃子らしくない餃子”が横行。本物志向を強めていた美勢商事は冷凍食品メーカーに転換し、保存料に依存しない冷凍餃子を作り始めました。
 自分の子どもにも安心して食べさせられるものだけを、真面目に作る企業姿勢が評価され、信州では学校給食の指定工場にも選ばれています。

浜野水産 (石川県珠洲市飯田町)

浜野水産 (石川県珠洲市飯田町)

 2011年6月、石川県能登半島に広がる「能登の里山里海」が、日本で初めて世界農業遺産に認定されました。伝統的な農林漁法と土地利用、多様な生物資源、優れた里山景観、揚げ浜式製塩法や輪島塗をはじめとする伝統的な技術などが評価されてのことです。
 浜野水産は、その能登半島最北端の町・珠洲(すず)市の海産物問屋です。新鮮な旬の魚と、能登の海洋深層水と、珠洲の平釜づくり塩。石川県の海に育まれた素材だけを使い、無添加の一夜干しを作っています。
 「刺身でも焼き魚でも、魚は旬の新鮮なものがいちばん旨い。ならば、一夜干しにする魚も新鮮であればあるほどいい」。海産物問屋の目利きを活かして、金沢港、輪島港を中心とした石川県内の漁港に揚がった新鮮な魚を買い付けます。
 魚の下処理は、干物のおいしさを左右する大事な作業。浜野水産では、この道何十年の熟練スタッフが一枚一枚、手作業で魚をさばきます。

青い海 (沖縄県糸満市西崎町)

青い海 (沖縄県糸満市西崎町)

 沖縄の塩づくりが始まったのは、17世紀のこと。潮の干満差を利用した「入浜式塩田」の技術が薩摩から伝えられ、サンゴ礁の干潟を利用した沖縄ならではの塩田が島のあちこちに広がりました。美しい海から塩焚き職人が作りだす塩を、沖縄の人々は「マース=島の真塩」と呼び、大切に守ってきたのです。
 月日が経ち、本土では1971年、塩業近代化措置法によって塩田が全廃され、すべての国産塩はイオン交換式の工場で作られることになりました。沖縄も1972年の日本復帰後、この法律が適用され、伝統的な製法は禁止されました。
 イオン交換塩はほぼ純粋な塩化ナトリウム(99%以上)のため、味わいが単調です。それに対して昔の塩は、カルシウムやマグネシウムやカリウムといった海の成分を含む複雑な味わいでした。沖縄の伝統食となじむ昔ながらの塩復活のため、1973年、有志が集い「沖縄の青い海とマース(島の真塩)を守る会」を結成。これが「株式会社 青い海」の原点です。

井上スパイス工業 (埼玉県上尾市上野)

井上スパイス工業 (埼玉県上尾市上野)

 スパイスの歴史は紀元前に始まるとも言 われています。その多くは特殊な植物の種子や茎、樹皮や葉、根などを乾燥したもので、料理に香りや風味をつけるために用いられてきました。腐敗やカビを防いだり、民間薬として用いられるものも多くあります。
 井上スパイス工業の創業者・井上和人さんは平成17年、スパイスの文化と楽しみを発信すべく、見学できる新工場「スパイス王国」をオープン。インド風の衣装をまとってスパイス探検隊の隊長を名乗り、スパイスの魅力を世に伝えてきました。昨年末に社長を引き継いだ剛さんも、スパイスに寄せる愛情は負けていません。「合成添加物を工場に持ち込まない、という父のこだわりを受け継ぎ、香り高く魅力的な商品をご提供していきます。僕もターバンを巻くかどうかは、これから考えます」とのことです。

ノヴァ (埼玉県北本市中丸)

ノヴァ (埼玉県北本市中丸)

 1985年、天然酵母のパンづくりを行うベーカリーとして創業したノヴァ。天然酵母を使ったパンが珍しかった当時の日本で、ノヴァはご飯のように主食になるシンプルなパンづくりを探求。また、酵母の原料となる無農薬ドライフルーツを自ら確保するための調査も開始しました。
 世界各国を訪ね、生産現場と農産物を実際に見て、信頼できる生産者と出会えたことが、現在の事業を始めたきっかけ。パンの製造販売から有機ドライフルーツ、有機ナッツといった有機食品の販売に移行した現在でも、「健康で安全な食のあり方を追求する」思いは同じです。
 食の大前提である「安心・安全」を守るため、ノヴァが選択した答えが「オーガニック=有機」でした。世界各地を訪ね、信頼できるオーガニックの生産者を探し出し、「畑の顔が見える関係」を構築。さらに、国内外の認証機関による認定でオーガニック性を保証しています。

秋川牧園 (山口県山口市仁保下郷)

秋川牧園 (山口県山口市仁保下郷)

1972年、現会長の秋川実さんが始めた養鶏が秋川牧園の始まりです。食の安全への関心がまだ低い時代(有吉佐和子著「複合汚染」出版の2年前)でしたが、大学で化学を学んだ実さんは、残留農薬や化学物質の生体濃縮に注目。「残留農薬のない卵を作ろう」と、健康な鶏が産む、健康な鶏を目指しました。
 その頃からの理念を受け継ぎ、現在も飼料にはとくに気を遣っています。若鶏のエサは、肉骨粉や油脂で肉の風味を損ねないよう、また生体濃縮の心配がないように、100%植物性飼料を与えます。さらにトウモロコシはポストハーベスト無農薬。それ以外の原料も全て非遺伝子組み換えで、原料の原産地も確認済みです。こうした取り組みの結果、有機塩素系の残留農薬1/1000ppm以下をクリアする、安心安全な鶏肉を実現しました。
 さらに秋川牧園は2009年、飼料自給率アップへの挑戦として、飼料米プロジェクトを立ち上げました。地元農家とネットワークを組み、飼料米の生産と秋川牧園での利用が始まっています。

セーフティ・ リ・ファーム88 (三重県多気郡大台町)

セーフティ・ リ・ファーム88 (三重県多気郡大台町)

 「有機の日本茶」の原料茶葉の茶畑がある三重県大台町は、山間地の小さな茶産地。大台ケ原山系から流れ出る清流・宮川のほとりの地域です。奥伊勢を望む山々があり温度差が激しく、かつ大杉谷に近く雨が他の地区より多いため、お茶の生育が良く、たいへんコクのあるお茶が育ちます。
 この地で茶園を営む、やまりん製茶の林岩男さんが、無農薬栽培に舵を切ったのは1974年頃、きっかけは「畑で消毒液を散布していたら頭痛がして…」。以来、少しずつ農薬を減らし、土作りを基本に病虫害に強い健全な茶木を育て、今では約8ヘクタールの茶園すべてを有機無農薬栽培で管理しています。微生物やミミズが共生する茶畑の土は、ふかふかです。