おいしい、安心、だから・・Organic

農薬や食品添加物などは安全基準にのっとって使用されているはずだから、スーパーなどで売られている食品、レストランなどで出される料理には何の心配もいらない、という声を聞きます。でも、病原菌や病原虫、雑草などを駆除する農薬が、同じ生きものである人間に全く害を及ぼさないわけありませんし、防腐剤や酸化防止剤、殺菌剤、保存料などのさまざまな食品添加物は、わたしたちの健康よりも、主に商品価値を高めたり長持ちさせるた使われていて、長期的に見れば身体への害が疑われるものも少なくありません。たとえ微量であっても、蓄積した化学物質は、世代を超えて影響を与えることが心配されています。

  1. 基本的に無農薬・無化学肥料(有機JAS法で認められた農薬を使用します)
  2. 自然環境に配慮して土や自然の力を活かし農薬や化学肥料に頼らないでつくられた有機農産物

「オーガニック」は「有機」のこと

もともと食べものというのは、身体に必要な栄養を与え、健康をつくる原動力ですから、「安全、安心」というのは当然のこととして、ことさら考えなくてもよかったはずです。ところが、当たり前だったはずの「安全、安心」というにはどうも疑わしい食べものが増えてきました。そこで注目されているのが「オーガニック」です。オーガニックは「有機」と訳されます。よく「有機野菜」「有機食品」などと呼ばれますが、国内では、自然環境に配慮して、土や自然の力を活かし農薬や化学肥料に頼らないで育てられた作物で、認証を受けたものだけが「有機食品」として扱われます。

自然に沿った農業と健康づくり

オーガニックの食べものは、生産者も含めて、何よりもまず農薬や化学肥料による身体への害を防ぐことができます。さらに、農薬や化学肥料は田畑を汚染して、周りの自然環境や生態系にも影響を与えますが、有機栽培にすることで、環境への負担を減らせます。とくに化学肥料は土を硬くして酸性に傾け、作物の病気が発生しやすくなって、いっそう農薬の使用を増やすという悪循環を引き起こしますが、有機栽培は、人がもたらした悪循環ではなく、自然の営みに沿った循環型の農業なので、長続きできます。そして、オーガニックの食べものは「おいしい」のです。化学肥料を使うと、作物の生育は早くなりますが、栄養価が下がってしまいます。これに対し、有機栽培した作物は、ビタミンCなどのほかミネラルが豊富で、濃厚な味がします。そうしたオーガニック素材を使ってつくる加工食品や調味料にしても、できるだけ伝統的な製法を用いて、じっくりと時間をかけて熟成・抽出することで、豊かな天然の風味が得られ、自然のおいしさや力が無理なく身体に取り込めます。

シンプル・ヘルシー、それが・・Macrobiotic

 最近は玄米がもてはやされ、「マクロビオティック」という言葉も雑誌などで時折、見受けられるようになりました。美容と健康を保つために、ハリウッドスターやスーパーモデルたちがこぞってマクロビオティックと呼ばれる食生活を実践している、ともよくいわれます。
 というと、菜食主義などのように外国で生まれた考え方のようですが、そうではありません。実は日本人が提唱し根づかせた食生活の智恵、あるいはライフスタイルです。ですから、食事をマクロビオティックにしようと思えばいたって簡単、日本人の伝統的な食生活に立ち戻ればいいのです。

日本人が復活させた長寿法

 もともと「マクロ」はギリシャ語で「大きい」とか「長い」といった意味があり、「ビオ(バイオ)」は「生命」、「ティック」は「術」「学」を表します。西洋医学の父といわれるヒポクラテス以降、「自然に則した簡素な食事による、健康で長生きする法」として用いられてきました。
 それを現代に復活させたのが桜沢如一(1893~1966)という人物です。桜沢は、ヨーロッパを中心とした世界各国を訪れて、マクロビオティックによる健康法や平和運動の普及に努めました。国内では「正食」として伝えられ、今また外国から逆輸入されるかたちで広まっています。

ごはんをしっかり食べよう

 玄米をはじめとした穀物を主食に、旬の野菜や海藻の入った味噌汁、それに漬物を添えていただく。それだけで立派なマクロビオティックの食事になります。  もともとわたしたち日本人は、長いあいだそうしたシンプルな食事で健康に暮らしてきました。それがとくに戦後、肉類をはじめとした動物性食品が多くなり、生活習慣病などの病気が急増しました。いわば食事の欧米化が、さまざまな病気をもたらす大きな原因の一つとなったのです。
 健康やダイエット、美容への第一歩は、おかずよりも、主食となるお米をしっかり食べることです。はじめは玄米ではなくても、白米に雑穀をまぜたり、胚芽米や分づき米でもかまいません。アミノ酸のバランスに富むごはんは、同じ糖質のパンやめん類の粉食とは違って粒食なので、よく噛むことができ、胃腸への負担を和らげるとともに食べすぎが防げます。
 また、千枚田や棚田など、美しい日本の景観をつくりだし、国土を保全する田んぼは、環境面でも大きく役立っています。  ごはんを食卓におくだけで、和食中心の食生活になり、肉や魚はたまの楽しみのご馳走と考えれば、余計なお金もかけず、健康な毎日を送ることができます。